キッチンの嵩上げ
導入
家を引っ越して,広いキッチンを手に入れたはいいが,腰が痛くなった。
どうやら,調理台の高さが低いようなのだ。昔は人が小さかったか,あるいはキッチンを開発するにあたって男性の使うことを想定していなかったとみえる。
調べると,(身長)÷2+5 cm くらいが適当であるらしい。自分にちょうどよい高さにしてみようと思った。方法は2つ考えられる。
- 調理台の天面を嵩上げする
- 床を掘り下げる
今回は1番を選択。
システム全体に下駄を履かせる方法も考えたが,敷金を人質に取られている下宿生に手荒な真似はできなかった。結局,調理台の上に箱を載せて,調理台面を高くする方法にした。
もう一つの課題
腰痛の原因は,調理台天面が低いだけでなく,流しの下にある調味料を必要なたびに屈んで戸を開けて取り出す,という動作にもあるように思われた。
そこで天面の嵩上げついでに,これも解決しようと考えた。
設計
研究の忙しさが佳境を迎えているときに限って,設計は捗るものである。
自分は研究日誌と生活のためのメモを同じノートに書き付けている。そのノートを読み返してみると,
- アイディアスケッチ
- 採寸して書いた縮図
- 部材を拾い上げるための図
の3枚が見つかった。
1と2の間では,枡形商店街のゑびす屋でポイントカードを作ったこと,2と3の間では疲れて鴨川で河合橋のスケッチをしていることがわかる。
ともかく。新旧の天面の間には引き出しをつけて調味料をしまえる設計にした。ここでワンポイント,工夫をした。もとのシステムの段差部と新しい天面の段差部をずらすことで
- 調理に使える面を広くする
- 液体調味料の瓶をしまう縦長のスペースを作り出す
ことを実現した(満足げな顔)。
施工
3枚目の設計図から,木取りを考えて,ホームセンターで1x4材と合板を買ってきた。丸のこで切り,手動ドリルで下穴を開けてドライバーとネジで固定した。せっせとやって,設計から24時間の超速で完成した。そうはいっても研究に早く戻りたかったから(汗
賃貸なので,一切固定はしていない。こんなんで大丈夫かとおもったけれど,調味料(特に瓶)をたくさん収納したら,どっしりとして全然動かない。コンロ周りにアルミコーティングのシートを貼った。
このあと,合板の木地のままでは心もとないので,亜麻仁油でオイルフィニッシュをした。素手で塗り拡げて,タオルで拭き取って放置。2週間ほどするとベタつきも収まった。
使い心地
とても良い(満足げな顔)。しゃきっと背筋を伸ばして調理できる。流しだけは未だ低いのだけれど,これはしょうがないや。 調味料も手元もおさまって,まったく腰を曲げずにいられる。これはよい仕事をしたと思っている。
(2023-3)